摂食嚥下機能と摂食嚥下障害について 食べることに関する口やのどの動きを診察し、簡便な検査(スクリーニングテスト)を行います。 356• 浸漬時は内視鏡周囲の水泡を除去し、十分に消毒薬と接触するようにする。
2是非、日々の嚥下治療にお役立てください。
食物の摂取状況に応じて姿勢・食物形態・一口量の調整を行います。
嚥下反射惹起のタイミング• 浸漬後は人体への有害作用を有する消毒薬を十分に洗い流す。
重症筋無力症、筋ジストロフィー• フタラールにはアナフィラキシーショックの報告もあるため、取り扱いには注意が必要である。 進入あった場合、咳払いで解消するか VFとVEの違い 本検査は、咽喉頭粘膜の状態や声門閉鎖機能、分泌物の貯留・気道への流入の有無を確認できる、被爆がない等、嚥下造影検査(VF)よりも優れた点があります。
医療サイドとしては、管理している患者様が誤嚥性肺炎を起こしてしまうことはとても大きな問題であるため、その兆候や可能性がある場合、比較的早期に胃婁(PEG などの経管栄養にしてしまう傾向がありました。
当院では、多職種からなる摂食嚥下チームで対応し、栄養サポートチーム、褥瘡対策チームなどと情報を共有し、連携することで患者さまの入院中から退院後の生活の質を維持・向上する努力を行っています。
3-1)内視鏡自動洗浄消毒装置を用いる場合:洗浄・消毒方法は各装置の説明書に従う。
その他 頻度は低いですが、鼻出血、咽頭出血、喉頭けいれん、失神(血管迷走神経反射性失神)などがあります。 稀ですが誤嚥の量が多ければ発熱、誤嚥性肺炎がこの検査によって起こることがあります。
8嚥下内視鏡検査(VE)は、鼻腔ファイバースコープという内視鏡をのど(咽頭)に挿入し、食物の飲み込み(嚥下の様子)を観察する検査で、唾液や喀痰の貯留の有無、食物を飲み込んだ後の咽頭内への食物の残留の有無や気管への流入(誤嚥:ごえん)などを評価することができます。
まず喉の動きを見て、食べられそうな人には食べてもらって検査を行いますが、明らかに摂食が難しい人に無理やり食物を口に入れてもらう必要がなくなり、患者さんの負担も軽減していると感じます。
事前に医師の診断が必要ですが、在宅(施設)でも検査が可能です。
嚥下造影検査(swallowing videofluorography:VF) バリウムなどの造影剤を含んだ模擬食品をX線透視下に嚥下させ、透視像をビデオやDVDに記録し、嚥下運動や適切な食形態を評価、診断する検査です。 またでんぷんを使用しているものは唾液に含まれるアミラーゼの影響を受けてしまいます。
また、検査中に体勢を変化させたり、さまざまな代償手段を試したりすることも可能であり、嚥下障害の詳細を観察し、それに即した治療戦略を立てるために非常に重要な情報を提供してくれる検査として、嚥下機能評価検査のゴールド・スタンダードと考えられています。
内視鏡自動洗浄消毒装置は多くのメーカーから販売されているが、洗浄・消毒できる内視鏡や使用できる消毒薬が限定されている場合もあるので、購入する際はよく確認する。
食塊形成が行われているか• ゼリー食用調整食品の種類 ゼリー食用調整食品のほぼすべての商品には、増粘多糖類という成分が使用されています。
誤嚥が見つかった場合にまず行うことは、誤嚥が最小限になるような、食事内容や食事時の姿勢、嚥下訓練のメニューを見つけることです。 文責: 最終更新日:2016年12月15日. ぜひ「検査場面の所見」だけで判断するのではなく「日常の嚥下」を推察して方針を決定してください。
19必要器材を携行すれば、ベッドサイドや在宅診療でも実施でき、また、検査所見を録画することで、詳細な所見の把握や見直しにも役立ちます。
嚥下運動の動きの障害=機能的障害、動的障害• 筋炎(各種)、代謝性疾患(糖尿病など)• VEは内視鏡を挿入する違和感のために、検査を理解できない小児や認知症の患者さんでは体動を抑制しながらの検査になることもあります。
しかし、咽頭の筋肉がしっかり収縮しているかどうかは評価することができます。
<嚥下障害ポケットマニュアル第2版より> ゼリー状に固める ゼリー食用調整食品の特徴 嚥下のしやすさで理想的とされるゼラチンゼリーの物性と、温めても溶解せず、使用量が少なくてすむ寒天ゼリーの簡便性を兼ね備えたのが、ゼリー食用調整食品です。 では検査で誤嚥が見つかったら、どういう解釈・判断をしますか? 結論から先に言うと「誤嚥しているから経口摂取禁止」は間違いです(嚥下を診なれていない施設では実際に「誤嚥を見つけて禁食」という指示が出されています…)。 洗浄・消毒の均一化と消毒薬の人体への悪影響を考慮すると、設置する場所が必要かつ移動が不可能であるものの、自動的に内視鏡を洗浄・消毒する機器を用いることが望ましい。
13所要時間は15分~30分です。
脳梗塞後の嚥下障害などは、結果的に経口摂取可能になることが多いのでその時期の確認をしたいなどのケースもあります。
保守,洗浄・消毒,衛生管理 内視鏡はきわめてデリケートな機器であり、慎重な取り扱いが必要である。
レントゲン室でしか検査できないこと、被曝をともなうことが大きな欠点といえます。 783• 嚥下諸器官の動き、食塊形成の様子、嚥下反射が生じるタイミング、咽頭残留などなど、さまざまな観察ポイントがあります。 図1:嚥下内視鏡機器、ファイバースコープ 検査の実際: 鼻腔から内視鏡を挿入し、のどの状態を観察します。
18そんな嚥下障害を的確に発見できる検査がVE「嚥下内視鏡検査」です。
食事観察やバイタルサイン、聴診等を駆使し、嚥下障害の原因疾患を併せて考えるとかなりの嚥下機能が推察できます。
嚥下後喉頭蓋谷から梨状窩にかけて残留が見られる(写真上) 食塊が咽頭腔を満たしてきても嚥下が起こらない(写真下). アカラジア• 約4時間収録。